異動された時

毎回、この出だしに悩んでしまいます。

とっとと本題に入れば良いのですが、なんかつい、導入部分に

本気になってしまいます。意味ないからやめよう、自分よ。

 

 

ということで本題。いつも通り、仕事の話です。

今日の夜、また同僚がいなくなることになりました。

 

今回のいなくなる理由は、退職ではなくて、異動でした。

仕事も出来て、経験もあって、知識と技術があって、それでいて

話をしていて気持ちのよい奴なんです。

 

そんなやつがいなくなることの痛さは、2つあります。

1つは戦力が減ること。職場の仕事の量と質を保つ人材が減るのです。

もう1つは、なんだか友人がひとり減るような、そんな個人的な痛みです。

つまり、具体的な理屈での痛みと、感情的で個人的な痛みが

それぞれに端を発して、それぞれがあいまって、複雑に絡まった

ひとつの痛みとなるわけです。

 

 

ここまで悩みを書き出してみると、その姿形が見えてきます。

悩みが問題として、とらえられるようになるわけです。

その構造がぼんやりと見えてきて、定着できるようになる。

すると不思議と、心がちょっとだけ軽くなってきます。

よくわからないものに怯えている状況から、一歩進むのです。

 

あぁ、悩みって、こういうことなんだなと分かってくると

不思議と安堵感さえわいてくるものです。

悩みとは、精神的にはちょっとしたパニックに陥ったことで

同じ場所をぐるぐると回り続けて、前に進められない状況なのだと思います。

 

悩むということは、堂々巡りをしているということ。

分からないから怖い、怖いから悩む、悩むから分からない…という風に。

悩みを、具体的で現実的な問題として、とらえられたときに

問題に向き合えたのだと思います。

 

 

そこで、私がぶつかった悩みを問題として考えると、

職場で同僚が減り、彼の担当していた仕事を分担し直すことで

残ったメンバーの受け持つ仕事の量が増えてしまいます。

仕事の量が増えてしまい、量をこなすのにあたって、

仕事の質を保てなくなるおそれがあります。

これが同僚が減ったことによる、仕事上の理屈のある悩み。

 

そして、もうひとつの悩みは、同僚が減ることによる

人間関係の喪失感です。つまり、さびしくてかなしくて。

はぁあ。せっかくの同期の同僚なのになぁ。つまんないなぁ、という悩み。

…こうやって書いてみると、親友が転校かなんかで学校を去り、

毎日がつまらなくなるなぁ、という小学生のような

些細な悩みに見えますが…でも、大人になってもこれが辛いのは

人間なんてそんなもんか、とも思います。

 

さて、こうして悩みを問題として定着してみると

あとはひとつひとつ善処していくだけです。

仕事上の悩みは、ぶっちゃけ大したことはないと思ってます。

彼の担当していた仕事が、分担できる仕事なだけマシだからです。

純粋に仕事の量が増える、ということは大した問題ではないからです。

 

新たに人数を増やすか、ひとりずつががんばって量をこなすか、

今までにやっていた不要な仕事を減らし、それで浮いた手間暇を用いるか…

量をこなすだけなら、いくらでも対策や工夫が図れるのです。

これが、仕事上の定量的な問題の特徴であり、解決策です。

やっちゃえば良いだけの仕事なら、やっちゃえば良いだけなんです。

やれば良いと分かっているだけマシ、というのはこういうことです。

 

しかし、もし、彼が彼ならではの仕事を果たしていた場合、

彼以外では、まったく太刀打ちできないおそれがあります。

ある人がいなくなり、そこに残った仕事が、

その人にしかできない仕事だった場合、です。

 

それを引き継ぐとなると大変です。

あるいは、引き継ぐべきかどうかの検討も必要だと思います。

その仕事を、そのやり方のまま、別の人がやるかやらないか、

出来るか出来ないかを、きっちりと職場全体でとらえて考えていく

必要があるでしょう。

 

 

でも、今回の私の場合、たぶんそれはないです。

正直言って、そんなにレベルの高い仕事でもない、と思ってます。

だからって馬鹿にしてはいけません。俺ならもっとやってやるぜ、

というぐらいの強いモチベーションでやっていきたいところです。

やれば良いなら、やるしかないなら、やるだけなんです。

 

ただし、彼がいなくなるのは、やっぱり面白くありません。

残った仕事の量をこなすのも、不満といえば不満ですし、

増えた仕事の量がストレスになるのも自然なことです。

彼がいなくなり、職場の雰囲気がさびしくなるのも、嫌なものです。

こればっかりは、どうしようもないのでしょう。

私の性格としては、湿っぽい感情が出てきます。

 

とはいえ、理屈の上ではどうしようもない。

なので、上述した方法でやっていくしかないのでしょう。

 

 

誰かが異動する、職場からいなくなる、そこに仕事が残る…

ということから、いろんなことが頭をめぐりました。

それを今回の記事にしてみました。

 

あれこれ散らかった感じの内容になってしまいましたが、

ひどく散らばって、まるでまとまってない、とも思わないので

このまま久々の記事として、誰かがいなくなるときの寸感として

 

書き残してみました。面白く読んで頂いたら、幸いです。