大先輩に送ったメール

「なんとかなるさ」という楽観的な姿勢であれば、 
実際になんとかなった事のほうが多いです。 
でも、それは裏返してみれば、どんな状況でも、 
「なんとかしてやる」という気迫でもありました。 
なせばなるのは、なさねばならぬからです。 

諦めるのは、本当は嫌いなんです。 
諦めたら、なんにも前に進まないからです。 
負けるのも大嫌いです。いつも勝ちたい。 
もちろん現実的には、100点満点の勝ちは無理かもしれない。 
でも、目指すことはできる。 
目指すべく、何をどうすべきかを考える頭がある。 
考えたことを実践する体もある。 
何はともあれ、自分一人でやってみようという意思もある。 

でも、もしそこで誰かがいるのなら、 
その誰かに協力を仰ぐ心がある。 
その誰かを大事にしたいという、愛みたいな思いやりもある。 
その誰かが何もできなくても、できるようになるための 
考えや方法を生み出し伝授する、心技体があると思ってます。 

いずれも失敗しても、失敗を受け入れて、成功の糧にしようという 
姿勢も持ってるつもりです。じゃないと、当初の目的である、 
前には進むことができないからです。 

ここに異動したきっかけは、ひどい話だったけど 
きっかけはあくまできっかけで、異動した後は 
とても充実していました。嫌なこともあったけど、 
それを糧にした良いことのほうが、ずっと多いです。 

本当は、挑戦したほうが得るものがずっと多いと、 
挑戦を重ねるたびに実感してるんです。 
ただ、挑戦することは、どうしても不安に感じる。 
分からない事が多いからです。 
でも、そこで不安要素を洗い出し、問題点を掲げて、 
改善を重ねる方法も、それなりに見つけてはいます。 


だから今回も、異動先でやるだけやろうと思います。 
仕事で失ったものなんて、本当はなんにもないんです。 
むしろ、得たもののほうがずっと多いんです。 
ただ、異動先がまだよく分からないから、怖いだけなんです。 
涙も流したし、愚痴も言ったし、それに付き合ってもらったし、 
あとはその分だけ、前に進みたいと思います。 
それもモットーです。泣いた分だけ、前に進みます。 


でも、上司に少しでも仕返ししたいから、労働基準局に 
ちくろうと思ったのですが…そんなの小物のやることですね。 
上司に電話もするべきか、迷ってます。 
たぶん、上司は俺のことを理解してくれません。 
まず、俺が上司のことを理解しようとしなかったからです。 

上司は、自分を認めてほしがる人なんだと思います。 
きっと、あの人やその人と同じです。 
「あなたは正しい」「あなたはすばらしい」 
と、まわりから承認されたいだけの人に見えます。 
本当は「あなたの仕事は正しい」「あなたの仕事はすばらしい」 
にならないといけないと思います。会社だから。 
成果を出す責任、成果を出すための責任を抱えているはずだからです。 

彼らには、責任を果たす能力が、本当はあると思います。 
彼らが変にふてくされるのを見て、もったいない、 
やれば出来るのに、と思ったことは何度もあります。 
けれど、その能力は、彼ら自身が蓋をしてしまっている。 
きっと俺と同じです。挑戦が怖いんだと思います。 

だから、笑顔で接してあげれば良かったのですが… 
もう遅いかもですね。 

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こんなメールを携帯電話に送るなんて、

今思えば、ドン引きだなと思う…

でも、まあ、もう送っちゃったしね。