得て失うクリスマス

今週のお題「2014年のお別れ」〈2014年をふりかえる 3〉

 

内定をもらいました。
もう2週間は前の話で、入社する旨の電話もしました。
いまは配属先からの電話を待っている状態です。

今年のクリスマスプレゼントは、この内定や
次の仕事が決まった、ということだと思います。
ほぼ一ヶ月前に正式に退職をして、転職活動を始めて、
仕事が無いということの怖ろしさを嫌というほど味わいました。
ほぼ二ヶ月の転職活動でしたが、なんともしんどかったです。


内定をもらって以降は、配属先からの連絡を待っているだけで
なんとも生殺しな日々を送っています。
まあ、取り消されるってことは多分無いと思いますし、
また小売業に務めるので、いまは配属先も忙殺されているのだと思います。

社会人になってから、こんなに何もしない年末年始は
初めてかもしれません。また大学時代に戻ったような感じ。
仕事を通じて、社会人として成立して、いち人間としてでさえ
成立していたんだな、と改めて思います。
仕事をとったら、本当になんもない人間だと痛感してます。


今年の誕生日にも思ったことですが、いまの自分が
すごいというよりも、そんな自分のためにがんばってきた
今までの自分がえらい、積み重ねた自分がえらい、と思います。
今年は日記を毎日つけているので、その積み重ねを読み返すたびに
その時のあがきを振り返るたびに、えもいわれぬ感覚がします。

その時々に求められる成果と、成果のための行動をする。
刹那的のようで、でも、その先のいつかやどこかでもなく、
その時その場所を必死に生きている。
必ず死ぬと書いて必死。命がかかっているかのように、
何かをするのが、必死。そんな自分がそこかしこにいました。
まあ、夏以降は、月にいちどくらいに減っていきましたが。


2014年にお別れをするのは、前の会社を始めとして、
前の会社における、前の会社を通じて成立していた、
自分という人間やそのアイデンティティなのかな、と思います。
これを失ったのはすごく辛かったです。
これからもこの痛みや喪失感は、絶対に忘れられません。
アイデンティティの代わりに得たのは、ただの痛みでした。

新たなアイデンティティを得るのは、来年の自分次第なので
いまは抜け殻です。また必死にがんばるしかありません。
今までの自分とさよなら、という表現も、あんまり
しっくりはきていないのですが、5年務めた会社をやめてみると
なかなか心にくるものがありました。


お別れやさよならというよりは、
切り離されたような、そんな今年の最後の出来事でした。
転職ができた、という次の自分とつながる土台もあるので
複雑なのですが、良い1年だったと思います。