キャリアのものさし

キャリアという物事とか概念とか方法に迷ったら、

とりあえずこの記事を読んでみて!という意気込みで

この記事を書きました。でも「お前は無責任で良いよな!」と

怒らないでね、という思いのが強いです。ごめんなさい。

 

 

私の周囲の人で、この人は優秀だな、と思った人は

主体的に物事を進められる人でもあります。

あれこれと段取りを組める戦略性を持ちながら、

それを仕事として、やってのけていける行動的な人でもあります。

 

そういう人は、さくっと会社を辞めちゃうか、

もっと会社の中で突き進んでいくか、のどっちかに分かれてます。

自分のキャリアをちゃんと保てていられるわけです。

 

逆に、優秀じゃないなと思った人は、

ひたすら文句ばっかり言ってるか、

まったく見当外れの仕事を続けているか、

まったく見当外れの辞職や転職をするか、

のいずれかに当てはまってます。

 

優秀なのに、文句ばかり言ってる人もいます。

でも、そういう人は仕事に飽きていたり、あぐらをかいていたり

自分で自分のキャリアを陳腐化させています。

ひいては、会社内でも職場内でも、自分自身の仕事と存在意義さえ

陳腐化させてしまい、同僚に迷惑をかける、陳腐化の塊のような

存在になったりしています。もう辞めちまえ、と思わせるような

腹立たしい人になるわけです。これは最悪なパターン。

 

 

となると、キャリアなんて、その人次第だと思うわけです。

自分と他人のあいだで、キャリアとか能力を比べても、

それで自分と他人のキャリアと能力がどうなるわけでもなさそうです。

また、どんな状況でも、キャリアを積むことに疑問を感じたり、

そこで立ち止まったりすれば、キャリアは陳腐化し始めるように思います。

 

前だけ見るしか無い! 振られた仕事をやるしかない!

という状況は、社会人3年目までではないでしょうか。

そんな社会人3年目以降は、当面の仕事に対して、

なんとなく余裕やルーチン化が発生してしまうように思います。

 

だから、うっかり自分以外の人や、そのキャリアを見てしまい、

うっかり比べてしまうのではないでしょうか。

 

「俺はこれだけやってるけど、あいつはどうなんだよ」

「なんだあいつ、こんなもんか。マジかよつかえねぇー」

 

「えっ、あの人こんなポジションにいるの? あんな仕事してんの?」

「それに比べて俺は、こんなポジションでこんな仕事か…はあーあ」

 

下を見ても上を見ても、

自分や自分のキャリアは見つからなさそうです。

そこで、自分の行く末とかキャリアに、

迷ってしまうのではないでしょうか。

 

そこで、落ち着いて考えて欲しいのです。

比べてもきりがありませんし、上を見ても下を見ても、

だからって、どうしようもないのです。

どうしようもないことで、迷ったり悩んだりしていてはダメです。

 

だって、どうしようもないんですよ?

何にも出来ないことに悩んでも、何にも出来ないんです。

そんなの、悩むだけ時間と気分の無駄です。

 

 

では、どうするか。

迷ったり悩んだりしたら、どうすべきか。

その時こそ、自分のキャリアに対する考えを深めるチャンスだ、

と改めてそんな思い悩む自分と状況を、捉え直して欲しいのです。

 

まず第一に、キャリアとか仕事とか会社に対して、

私達が必要とすべきものは、当面を生きていける給料だと思います。

お金は大事。生きるための具体的な手段です。

 

その次が、その給料を使う時間と体力が残ること。

さらには、働くことでもらえる給料と、

働くことで失うお金と時間と体力の割合を、確認してください。

 

こんだけ働いて、こんなもんかな、と理屈で腑に落ちれば良いです。

しかし、理屈で腑に落ちないなら、気分や精神を害されている可能性が

大きいと思います。金銭的にも、気分的にも、どちらかが腑に落ちれば、

まだマシだと思います。こんなもんか、という納得感は、妥協にも近いですが

腑に落ちて、腹で納得できれば、余計な不満や不安を抱かずに済みます。

 

 

ただし、どちらも腑に落ちないなら、

何がどう腑に落ちないのか、突き詰めて下さい。

 

お金が足りないのか? 時間が足りないのか? 体がきついのか?

いずれかが、いずれもかが原因で、気分も精神も病んでいるのか?

これは働くだけでなく、労働と生活の見直しでもあります。

 

なお、ブラック企業は、もらえる給料と残る時間と体力と気分の、

いずれもが害してくるので、ブラック企業というのだと思います。

もっとも、人によっては、天職となる場合もあるので

そこはやはり、個々人が突き詰めて考えるしかありません。

 

 

これらの生存するための前提を満たした上で、

お金・体力・時間をベースにした、気持ちや納得感を踏まえてから、

仕事にやりがいがあるか、能力が磨けるかどうか、を

気にするべきだと思います。

 

やりがいがあっても、能力が磨けても、

死んだらおしまいです。

死にかけてもつらいままです。

生存前提を満たしてから、キャリアを豊かにしてくれる

やりがいや能力を気にするべきじゃないかな、と思います。

 

やりがいがお金や時間となって、

好きなものを買ったり、そういうことをする暇な時間に

なったりするわけはありません。

 

 

つらい、きつい、は当たり前です。

誰かと比べたら、自分を卑下するのも一瞬で簡単です。

それで自分やキャリアが陳腐化するのも一瞬で簡単です。

 

でも、それでも、働こうと思えるなら、やるしかないと思います。

そして、どうせやるなら、もっとうまくやろうよ、と思うわけです。