「あまちゃん」を受けて
お暑うございます。
朝晩がちょっとは涼しいことを励みにしたいです。
昨日、bit.lyでリンクした以下の記事について
NHK朝の連ドラ「あまちゃん」はなぜヒットしたか -
Yニューストピックスhttp://bit.ly/124ibGN
今日は書いていこうと思います。
もちろん、この記事について噛み付くつもりは
一切ありません。ただ、タイトルから想像した内容と
実際の内容が食い違っていて、その違いというのが
どうしてもひっかかったのでした。
この記事のタイトルには、「あまちゃん」はなぜヒットしたか
というものです。私には、なぜヒットしたのか? という疑問符が
最後にくっついてもおかしくないように感じます。
なにより、そのヒットした理由について、述べているのだと思いました。
しかし、実際には、「あまちゃん」という作品の概要を
述べるにとどまっているのではないでしょうか。
確かに、「あまちゃん」は現状のテレビ番組においては
社会現象ともいえるほどに、流行していると思います。
しかし、流行を流行と述べるのと、その理由を考察したり
根拠を追求したりするのとでは、天と地の差があります。
つまり、この記事の内容と意義からすれば、この記事のタイトルは
「あまちゃん」の流行!アマノミクスはアベノミクスを超えるか?
という風のタイトルが相応しいのではないでしょうか。
では、解説と考察は何が違うのでしょうか?
あまちゃんの解説をするのと、そのブームに考察をするのとでは
どう違うのでしょうか。以下がこの記事の真骨頂であり、
私における、解説の解説と、考察の解説といった内容です。
解説とは、情報をありのままに紹介することです。
ニュアンスとしては、報告(レポート)に近いと思います。
報告とは コトバンク - http://kotobank.jp/word/%E5%A0%B1%E5%91%8A
解説とは コトバンク - http://kotobank.jp/word/%E8%A7%A3%E8%AA%AC
その物事の実際や状況を、ありのままに知らせてくれると同時に
内容をまとめた要点や、分かりやすい表現にもしてくれるのが
解説でもあります。報告との微妙な違いはここです。
解説や考察ではなく、レポートと名乗る文章の場合、
その作成者の感想や推察が入り込むのはご法度です。
物事の実際と、それを見た人間の感想は
ありのままの現実やその情報と、それを見た人間という
フィルターを通した情報の違いがあります。
前者と比べると、後者は人間というフィルター(媒体)を
通した分、どうしても情報の純度が下がると思います。
しかし、後者の良いところであり、面白いところは
現実という一次的な情報に対し、思うところや考えるところが
混じっているというところです。情報の純度を下げる要因ですね。
報告は情報の純度が求められますが、解説にはそれに加えて
分かりやすさや伝わりやすさをも求められます。
そのため、内容を解きほぐしたり、例を持ち出したりして
報せて告げるに終わらず、詳しく説明するわけです。
では、考察とは何でしょうか?
報せて告げて、詳しく説明して…さらに加えるのが
自分で、考えて察した内容です。
それが上述した記事に足りない部分だと思います。
ただし、考察に極めて近いのが、推察や妄想でもあります。
考察とは コトバンク - http://kotobank.jp/word/%E8%80%83%E5%AF%9F
推察とは コトバンク - http://kotobank.jp/word/%E6%8E%A8%E5%AF%9F
妄想とは コトバンク - http://kotobank.jp/word/%E5%A6%84%E6%83%B3
この3つの違いは、似ているようで絶対に非なるものですね。
これで全部で5つの文章と、その概念を紹介できました。
いずれを述べるにあたって、そのいずれかに
該当することを自覚し、それを自明にしてから述べるならば
大した問題にはならないと思います。
まあ、だからって、これは妄想でーす! と付け加えれば
なにを言っても良いとは限らないとも思いますけどね。
で、何が言いたかったんだっけ?
そうそう、一番最初に紹介した「あまちゃん」ブームの記事は
そのブームを解説するに留まり、その理由や原因を
考察してはいない、ということを言いたかったんでした。
この記事でそれをちゃんと解説できたか、ちょっと不安になってきた。
本当は記事の内容を挙げようかな、とも思ったのですが
それだと記事を批判しているようなので、止めました。
批判が目的ではないのです。ただ、ブームの理由を
もうちょっとでも掘り下げて、述べてくれてると嬉しかったな。
ところで、私が思うあまちゃんブームの理由は、
結局は、豊かな人間ドラマにあると思うんです。
あまちゃんの生き様と、それを取り巻く周囲の人々の
生き様なんかも、決してシンデレラストーリーではなくて
どうにも泥くさくて人間くさい。でも、その描き方がとても
ユーモアに満ちてると思うんです。
「じぇじぇ!」「じぇじぇじぇ!!」
なんてセリフがまさにそれだと思いません?
「ええ!」「えええ!!」
じゃないんですよね。これがユーモアですね。
なんか変な記事になっちゃったけど、まあいいや。