それは腹からの言葉か

気付けばもう5月。 
気付けばもうゴールデンウィークは終わり。 


いつからか、読みやすい文章や言葉が好きになりました。 
しかし、あくまでそれは、読みやすいというだけ。 
分かりやすい、というのとは、ちょっと遠いものでした。 
この文章もそう。いまだに表現できません。 
読んで知るには足りても、分かるには足らない、何かです。 

その何かを、とりあえず、「それ」とする。 
で、自問自答してみた。「それ」って何? なんなの? と。 

以下がその流れ。 

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「言葉や理屈を分かっても、その実の感情や思いは分からない」 
これも「それ」とはちょっと違う。近いけど、違う。 

「そもそも人の気持ちまでは理解できない。頭と心の中は読めない」 
それはそう。でも、察することはできる。聞き出したり、そぶりで 
なんとなく伝わってくるものがある。「それ」なんですよっ。 

ここまできて、ちょっと近づいてきた。 
そうそう、発した言葉や態度の表面的な意味ではなくて、 
発した言葉や態度の、その行間というか、本当のところで 
核のような部分。あれじゃなくてこれ! っていう部分! 
これじゃなくて、「それ!」でしたね。 


会話をしたり、メールをしたりし続けた時。 
どこかでぎくしゃくする時がある。関係がぎくしゃくしたり 
そういう表現のぶつけあいもぎくしゃくしたりする。 

そのぎくしゃくの原因や中身が、「それ」なんです。 
お互いに言葉や理屈に表現しきれてなくて、 
でも、わずかでも表現できていて、でも自分でも分かりきれずに 
「それ」があることに半分気付いていて、半分気付いてなくて 

ああ、もうじれったい! 
どうして伝えられない! 伝わらない! 
「それ」ってやつはあぁああああ! 

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というような「それ」ってやつです。 
なんなんだろう…読みやすい文章には案外なかったりする。 
逆に、読みづらい文章には、ごつごつとした原石のような 
「それ」がぶっ刺さっていて、気になるけどひっこぬけなかったりする。 

理解や感動の原本のようなものです。 
「それ」。なんなの…今日のところはもう止めとこう